妊婦の摂取量が、子供の頭脳を明晰にする。

 最近、アメリカのデューク大学医学センターの、スコット・スワーツウェルダー博士らのグループが、「コリン化合物を、多量に与えた母親から生まれた子ネズミは、刺激に反応しやすい”明晰”な頭脳を持つことがわかった」と、研究の成果を発表し、注目されています。
 その反応しやすさは、ネズミが大人にさしかかる、生後4ヶ月になっても続き、妊娠中の母親が摂取したコリンの量が、子の脳に永続的に影響することが証明されました。

 同博士によると、「脳の記憶に関する部分は、ネズミと人間で非常に似ている。」ということであり、コリンが人間にも、同じ効果をもたらす可能性の大きいことを、指摘しています。



生まれてから食べても、効果はある。

 さらに、記憶や学習能力に関する効果を立証するための実験によると、コリンを含む溶液を飲んだ人と、飲まない人では、明らかにコリンを含む溶液を飲んだ人の方が、短期の記憶能力が促進することが、明らかになりました。
 この実験は、個人差はあるものの、子供から中高年者にまで効果は現れるということです。

 コリンと脳の関係については、まだまだ解明されていない部分がありますが、現段階においても、子供の頃からたまごを食べる習慣をつけることのメリットは、大きいといえるでしょう。